「朝は希望におき、昼は努力に生き、夜は感謝に眠る
一日、一日を大切にしましょう」
ウインドーショッピング中に大阪のあるお寺前に貼ってあった言葉に惹かれ、立ち止まりました。
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現代では夜中に働いている人達もいて、この言葉のように活動をできない方々もいます。ですが例え時間の特定をしなくとも、今日という日に希望を持って目を覚まし、そして1日を一生懸命に生きて、さらに今日一日を過ごせた事に関わった自然の恵や人達に感謝の意を感じながら眠りにつく事は、私たちの心を幸せでいっぱいに満たしてくれるでしょう。
昨夜の稽古で、例え自分が思ったようにいかない事が起こった時に、それをネガティブに捉え怒ってイライラするのか、それとも「その経験のおかげでこんなことに気づけたなあ。こんな事ができたなあ。」とポジティブに捉えるかは、自分次第だという話をしました。
全ての物事が自分の思う通りにいく事はないでしょう。もし、全てが自分の思う通りにいく人生であれば、とても退屈な人生となります。人は困難や試練を乗り越えるからこそ、それらを経験として学び、成長できていくのだと思います。そしてその困難や試練を乗り切ったからこその達成感を得る事もできます。ですが世界中には、経験しなくても良い試練にさらされていて、その環境から抜け出せない人々も沢山います。環境であったり、経済的な問題であったり、病気であったり、人間関係であったり様々です。そのような人達にはやはり何らかの支援が必要だと思いますが、彼らが絶望的な試練の中でも一筋の希望を持ち続ける事が生きる支えになるのかもしれません。
昔の日本人は火事で家が燃えても「しょうがない。命が助かったんだから、また建てればいいか」と笑って眺めていたほど心の余裕があったそうです。現代は再建するのは経済的にもとても大変なので、自分の家が燃えるのを笑って見ている人はいないでしょう。ですが、家は燃える可能性があると心構えがあるだけでも、心理的ダメージの大きさは異なるでしょう。
「全ての事は自分の思い通りにならなくても当然だ」という心構えが大切なのだと思います。武道では相手がかけてくる技が自分が予測していたものと異なるのは当然あり得ると推測し、様々なシチュエーションのために色々な技を習得します。それでも予期せぬ事は起きるでしょう。そのような時に「心構え」があれば、「平常心」で対応できます。
そしてその「心構え」があるからこそ、冒頭に書いた「一日、一日を大切に生きましょう」ができるのではないかと思います。
「朝は希望におき、昼は努力に生き、夜は感謝に眠る」これが一番の幸せではないかと私は思います。
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