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執筆者の写真Yoshie Sugai

井の中の蛙

明けましておめでとうございます。

初詣で引いたおみくじには「井の中の蛙 大海を知らず」と書いてありました。それを読んだ私は本当に驚きました。何故ならば、昨年12月にオーストラリアのいくつかの道場で見学、稽古させていただき、この諺を見に染みて感じ、帰国後は「最近の私は井の中の蛙であった。やはり大海を見なければ進歩はない」と会う人ごとに言っていたからです。


コロナ感染拡大という状況もあり、行動や交流の範囲が狭まったせいもありますが、やはり狭い範囲の中にいたのでは比較がしづらい為、自分の考えや行動を見直せなくなりがちです。いつの間にか自分のやり方や行動を「これで良い」と思い込んでしまい、成長を妨げていたような気がします。幸いにして私には沢山の先生方が周りにおられ、ご指導を受ける度に自分の未熟さを実感し、また学ぶ喜びを同時に感じる機会がありました。それでも、海を越え、異なった環境や文化の土地を訪れ、そこに住む人々と交流する事により、今までよりはるかに多くの知識を得る事ができたと思います。


広大な土地ゆえの大らかさ。多国籍の土地ゆえの柔軟さ。新しい事を学ぼうとする熱意。一生懸命に取り組む勤勉さ。決して奢らない謙虚さ。


皆さんのその素晴らしい姿勢に触れた時、私の胸に熱いもの感じ、心から感動しました。そして、これからは私も智誠館の名に恥じぬよう、皆さんの素晴らしいところをどんどん吸収し、望月合気道の思想と技の普及に努めたいと改めて思いました。


「井の中の蛙 大海を知らず」の後には「されど空の深さを知る」と続きますが、私は空の深さだけでなく、大海の広さ、美しさ、厳しさも知り、より良い指導者になるべく精進していきます。


そのために、今年は私と門人が、より多くの事を学ばせていただく機会を作っていきます。それが私の今年の目標です。


本年もどうぞ宜しくお願い致します。


Aikido in Kyoto

智誠館道場 館長 

須貝 圭絵


The English Version of this blog post can be found HERE


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